世界自然遺産「白神山地」とは
「白神山地」は、青森県と秋田県の県境に広がる130,000ヘクタールにおよぶ広大な山岳地帯をさしています。このうち8000年もの永きにわたって手つかずの原生的なブナ林で占められている16,971ヘクタールが、平成5年12月、ユネスコによる世界遺産(自然の部)に登録されました。
白神山地は標高1,000m前後の稜線が幾重にも重なり、起伏に富んだ地形に応じてさまざまな植物群落が見られます。
白神山地の主峰白神岳は、1.235mとそれほど高い山ではないにもかかわらず、海岸から直立しているため、激しい天候の変化に見舞われます。そのため年間を通じてその雄姿をみせることはめったにありません。それだけに晴天に恵まれた白神岳への登山者は幸運です。登山道を登りつめ、頂上から眺める雄大な日本海や、広く深く続く白神山地のブナ原生林のパノラマは、白神岳を登る人々を魅了し続けています。