公開日 2025年04月14日
更新日 2025年04月16日
帯状疱疹が予防接種法B類疾病に位置付けられ、令和7年度から高齢者等を対象とした帯状疱疹ワクチンの定期接種が開始されました。
今年度、対象となる方(以下定期接種対象者の①及び③)には、個別での通知をしております。
帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、過去に水痘(水ぼうそう)にかかった時に、体の中に潜伏した水痘帯状疱疹ウイルスが、加齢や疲労、免疫抑制状態などによる免疫力低下によってウイルスが再活性化して発症します。特に加齢がリスクとされており、50歳代以降で罹患率が高くなり、ピークは70歳代といわれております。
症状としては、神経に沿って、典型的には体の左右どちらかに帯状に、時に痛みを伴う水疱(水ぶくれ)が出現します。合併症の一つとして皮膚の症状が治った後にも痛みが残る『帯状疱疹後神経痛(PHN)』があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
令和7年度の定期接種対象者について
①年度内に65歳を迎える方
②年度内に60~64歳を迎える方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害
を有する方(身体障害者手帳1級に相当する方)
③令和7年度から令和11年度の5年間は、経過措置として、各年度内に70、75、80、85、90、95、100歳(5歳刻みの
年齢)の方も対象。ただし、100歳以上の方については、令和7年度に限り全員が対象。
対象年齢 | 生年月日 | |
定期接種 |
65歳 | 昭和35年4月2日 ~ 昭和36年4月1日生まれの方 |
経過措置 |
70歳 | 昭和30年4月2日 ~ 昭和31年4月1日生まれの方 |
75歳 |
昭和25年4月2日 ~ 昭和26年4月1日生まれの方 |
|
80歳 | 昭和20年4月2日 ~ 昭和21年4月1日生まれの方 | |
85歳 | 昭和15年4月2日 ~ 昭和16年4月1日生まれの方 | |
90歳 | 昭和10年4月2日 ~ 昭和11年4月1日生まれの方 | |
95歳 | 昭和5年4月2日 ~ 昭和6年4月1日生まれの方 | |
100歳以上 | 大正15年4月1より前に生まれた方 |
※この予防接種は、法律上受ける義務はありませんので、自らの意思で接種を希望する方が行うもです。
※過去に帯状疱疹ワクチンの接種が完了している方は、基本的には対象外となります。
帯状疱疹ワクチンについて
帯状疱疹ワクチンは2種類あり、それぞれ接種方法や、効果とその持続期間、副反応等の違いがありますが、いずれのワクチンも帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
ワクチンの特徴
乾燥弱毒生水痘ワクチン (生ワクチン) |
組換え帯状疱疹ワクチン (組換えワクチン) |
|
接種方法 | 皮下に接種 | 筋肉内に接種 |
接種回数 と間隔 |
1回 |
2回 (2か月以上の間隔をあける) |
接種条件 | 病気や治療によって、免疫の低下している方は接種できません | 免疫の状態に関わらず接種可能 |
接種費用※ |
8,000円ほど |
1回あたり 20,000円~22,000円 |
※接種費用は、医療機関によって異なりますので、記載した費用よりも実際は安かったり、高かったりする場合があります。
予防効果(厚生労働省資料より)
|
乾燥弱毒生水痘ワクチン (生ワクチン) |
組換え帯状疱疹ワクチン (組換えワクチン) |
接種後1年時点 |
60%程度 |
90%以上 |
接種後5年時点 |
40%程度 |
90%程度 |
接種後10年時点 |
- |
70%程度 |
※帯状疱疹後神経痛(PHN)に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは60%程度、組換えワクチンは90%以上と報告されています。
安全性(厚生労働省資料より)
主な副反応の発現割合 |
乾燥弱毒生水痘ワクチン (生ワクチン) |
組換え帯状疱疹ワクチン (組換えワクチン) |
70%以上 | - | 疼痛※ |
30%以上 | 発赤※ | 発赤※、筋肉痛、疲労 |
10%以上 | そう痒感※、熱感※、腫脹※、疼痛※、硬結※ | 頭痛、腫脹※、悪寒、発熱、胃腸症状 |
1%以上 | 発熱、倦怠感 | そう痒感※、倦怠感、その他の疼痛 |
※ワクチンを接種した部位の症状(各社の添付文書より厚生労働省にて作成したもの)
町助成額について
以下のとおり各ワクチンの接種費用助成を行います。
ただし、費用助成を受けられるのは定期接種対象の1年間のみとなっておりますので、今年度定期接種対象者は、令和7年4月1日から令和8年3月31日までとなります。この期間外に受けた接種は全額自己負担となりますので、ご注意ください。
例1)組換えワクチンの1回目接種を定期接種期間に受けて、2回目接種を定期接種期間外に受けてしまった場合、2回目接種のみ全額自己負担となります。
例2)組換えワクチンの1回目接種を任意接種として受けたが、2回目接種時が定期接種の対象年齢として受けた場合は、2回目接種のみ定期接種として認められます。
乾燥弱毒生水痘ワクチン (生ワクチン) |
組換え帯状疱疹ワクチン (組換えワクチン) |
|
町助成額 | 4,000円(上限) | 接種1回につき10,000円(上限)×2回分 |
自己負担額 | 接種費用から町助成額を差し引いた残りの額となります。 |
※接種費用は、医療機関によって異なります。
町指定医療機関について
※深浦町に住所を有する方で、施設入所や入院中等の理由により、町指定医療機関での接種ができない場合は、償還払いとして助成を受けることができます。
償還払い(町指定医療機関以外での接種)について
①接種を受ける前に、健康推進課へ『予防接種実施依頼書交付申請書[PDF:61KB]』をご提出ください。
②予防接種実施依頼書を発行致しますので、接種予定の医療機関へ提出し、予防接種を受けます。その際、予防接種時の予診票、領収書の原本を医療機関から受け取り、接種費用の全額を一旦、お支払いいただきます。
④『予防接種助成金給付申請書[PDF:331KB]』をご記入の上、「予防接種時の予診票」と「領収書」の原本、「振込先の口座の写し」と一緒に、健康推進課へご提出ください。
※生活保護受給者や免疫機能に障害を有する方(60~64歳の方)は、「生活保護受給者証の写し」や「身体障害者手帳の写し」も必要となります。
⑤後日、指定された口座へ振り込みとなります。
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