公開日 2021年03月29日
更新日 2021年03月29日
令和2年度 県立木造高等学校深浦校舎卒業証書授与式祝辞
青森県立木造高等学校深浦校舎の令和2年度卒業証書授与式が挙行されるに当たり、一言お祝いの言葉を申し述べさせていただきます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
これまでの3年間は皆さんにとって、あっという間の3年間だったことでしょう。
体育祭や文化祭、修学旅行など、楽しかったことも苦しかったことも、共に分かち合った素晴らしい友達や先生方にめぐり遭えたことは、皆さんの人生の中で、一番の思い出になったのではないでしょうか。
さて、世界では依然として新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。
新型コロナウイルスの世界的感染拡大は、働き方や学生生活、プライベートに至るまで、私たちの生活スタイルを一変させてしまいました。
そして、コロナが収束したとしても、社会や生活がすっかり元通りの状態に戻ることはないでしょう。
私たちは今、生き方を見直す時代の大きな転換点を迎えているのです。
パナソニックの創業者である松下幸之助氏は、次のような言葉を残しています。
「『困難こそ発展の好機』、過去においては、困難に直面したときに、必ず何ものかを生み出してきている。この考えに立てば、かつてない難局であれば、それは同時にかつてない発展の基礎になると感じることができる。」
新型コロナウイルスという困難に直面している今、当たり前だったものを変え、新たな時代を創るチャンスであるということです。
今日を境として、社会人としての第一歩を踏み出す方、更に知識・技能を修得すべく進学する方と、それぞれ異なる人生を歩んで行くことになる訳でありますが、皆さんの中に秘められたたくさんの才能を開花させるため、努力を惜しまず、夢を諦めることなく、木造高等学校深浦校舎を卒業したことに誇りと自信を持ち、ウィズ・コロナの新たな時代を力強く邁進してください。
この日を待ち望んでいた保護者の皆様、ご家族の皆様、ご卒業、誠におめでとうございます。お子さんがこのように立派に成長し本日を迎えられたことは、保護者のみなさまが深い愛情を注いで育ててこられた賜物であります。
尊敬の念を禁じ得ません、心よりお祝いを申し上げます。
また、教職員の皆様方におかれましては、今日までの3年間、心血を注ぎ指導・育成にあたってこられましたことに感謝を申し上げ、心より敬意を表する次第であります。
結びとなりますが、卒業生の皆さんには、母校での多くの経験を糧とし、育んできた友情と師弟の絆を何時までも大切に、大きく、高く羽ばたいてください。大きな夢と明確な目標を抱いて卒業される皆さんの未来に幸多からんことを祈念し、祝辞といたします。
令和3年3月3日 深浦町長 吉田 満