新深浦町漁業協同組合総会 挨拶

公開日 2020年03月27日

更新日 2020年03月26日

 

令和元年度 新深浦町漁業協同組合通常総会 町長挨拶

 

 新深浦町漁業協同組合通常総会の開催に当たり、一言お祝いを申し上げます。

深浦町水産行政につきましては、小枝組合長をはじめ、役員並びに組合員、そして職員の皆様に、ご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

   また、貴組合におかれましては、大型定置網漁業や底建網漁業などの卓越した漁業技術の他、日頃の海上監視や海難防止訓練などで蓄積された経験を活かして、海上での事故やトラブルにも冷静に対処するなど、深浦町で最も大きい組合としての誇りとリーダーシップを発揮し、当町のみならず、青森県日本海地区をけん引している姿勢に、重ねて敬意を表するものでございます。

   さて、管内の令和元年度の漁獲状況は、昨年度より1億7,000万円増の20億4,000万円となっておりますが、マグロ資源管理に伴う漁獲制限をはじめ、サケマス漁が不振であるなど、依然として気を緩めることができない状況となっております。

   当町としては、漁業の活性化に必要なものは、漁業生産力であると考えているところですが、貴組合の皆様は、多岐にわたりそれを実践されております。ナマコの人工採苗やキツネメバルなどの放流事業、サーモンやワカメなどの養殖事業を積極的に行い、日頃よりつくり育てる漁業に取り組むまれており、水産資源の増大及び所得向上に繋がっていければと願っております。

   また、魚食普及を目的とした料理教室やイベントにも、貴組合が一体となって積極的に取り組まれ、当町の水産物の知名度向上にご尽力されるなど、浜はまだまだ元気だと実感しているところでございます。

更に今年度は、北金ヶ沢地区に新しい荷さばき施設が完成し、衛生環境も向上したと聞いております。この施設が新鮮な水産物の発信拠点となり、さらなる知名度の向上と価格の向上を期待するものであります。

 今後、人手不足やAIの普及など、仕事の環境はめまぐるしく変化していきます。漁業経営についても、これまでの経験を活かしながら、この変化に取り残されないよう努めていく必要があると思います。個人経営から互いに助け合える協業化の導入や、さらに発展した法人化による漁業経営で、コスト削減などにより経営基盤を強化し、さらなる漁業所得の向上を願っております。

 結びになりますが、本日の通常総会が盛会裏に終えられますことをご祈念申し上げますとともに、漁協と行政がお互いに連携をとり合い、組合員の皆様方の漁業経営の安定確保のため、より一層のご努力に期待するとともに、貴組合の益々のご発展と本日ご参集の皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げまして、お祝いの言葉といたします。

 

令和2年3月21日  深浦町長 吉田 満

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