新春のあいさつ

公開日 2020年01月29日

更新日 2020年01月28日

 

新春のあいさつ

深浦町長 吉 田  満

 

令和2年の輝かしい新春を迎え、町民の皆様に、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

町民の皆様には、平素から町政運営の各般にわたり、深い御理解と御協力、並びに御支援を賜り、誠にありがとうございます。

2020年の年頭に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

昨年は、九州北部豪雨、台風15号及び19号に伴う記録的な大雨により九州及び東日本各地で洪水や土砂崩れ、河川の決壊が発生し、甚大な被害をもたらした年でありましたが、幸いにも当町では大きな被害もなく過ごすことができました。

 さて、我が国の経済は、雇用・所得環境の改善が続き、企業収益が高水準で推移する中、内需の柱である個人消費や設備投資は消費増税の反動はあるものの、緩やかな回復が続いていると言われております。また、地方でも緩やかに持ち直しているとされていますが、依然として回復の実感に乏しい状況が続いております。

政府は、令和の時代の新たな国創りへの挑戦を果敢に進めるとして、第4次安倍晋三内閣が「復興・国土強靭化の推進」、「頑張った人が報われる経済成長」、「全ての世代が安心できる社会保障改革」、「美しく伝統ある故郷(ふるさと)を守り、次世代へ引き渡す」、「新しい時代のアジア太平洋の平和と繁栄の礎を築く」の5本柱を掲げ、政策の実現に向け取り組んでいるところでございます。

当町の財政状況につきましては、平成30年度一般会計決算において、11年連続で黒字決算となったところでありますが、一方では町の歳入の半分以上を占める地方交付税は、町村合併による特例期間の終了により段階的に縮減されるなど、今後も厳しい状況が続くものと予想されることから、更なる行財政改革に努め、引続き財政健全化を目指して参ります。

なお、令和2年度予算編成につきましては、厳しい社会情勢を十分認識しながら、財政基盤の安定と持続性を確保しつつ、深浦町第二次総合計画に掲げた町の将来像や総合戦略に掲げた基本目標の実現を図るため、選択と集中により政策的経費を確保し、「生きがいと活力のある町づくり」に取組んで参ります。

さて、このような社会情勢下における深浦町の基幹産業でございますが、まず農業につきましては、行政による生産数量目標の配分が廃止され、過剰作付けへの抑止力が低下し、米価の下落が懸念されることから、青森県農業再生協議会において、独自に生産数量目標を設定し、生産者に情報提供をしているところであります。

 漁業につきましては、漁港・漁場等の環境保全に努めるとともに、天然資源依存型の漁業から栽培漁業・資源管理型漁業への積極的な展開を図ります。

 また、サーモン養殖事業については、昨年から本格的な海面養殖事業がスタートしており、今後、サーモン養殖事業の推進が、更なる地域経済の活性化に結びつくよう努めて参ります。

 さらに、昨年5月には、北金ヶ沢漁港の新荷さばき施設が完成し、この施設を拠点に、当町の新鮮な水産物が全国に配送され、深浦産のブランド力向上に繋げて行きたいと考えるところであります。

 観光面では、昨年5月、仙台市の楽天生命パーク宮城で行われた「プロ野球・楽天イーグルス対日本ハムファイターズ」の1軍公式戦に2年連続となる冠協賛をし、「白神山地とマグロの町・深浦町ナイター」と題した大々的な町のプロモーションにより、深浦の魅力を強力に発信しました。

 また、全国から寄せられた寄付金等で、改修工事が進められていた白神岳避難小屋が昨年10月に完成し、登山者の皆さまの安全のためにご利用いただいております。

さらに、8回目となる北金ヶ沢の大イチョウのライトアップ「ビッグイエロー」では、点灯式がメディアに取上げられるとともに、ライトアップ期間中、JR東日本では、リゾート「しらかみ号」を徐行運転し、乗客の皆様に観覧サービスを提供してくださったこともあり、県内外からたくさんの観光客が訪れております。

次に、町の保健・医療・福祉関係につきましては、深浦診療所及び総合保健センターを中心に町民の健康づくりを推進し、健康寿命の延伸を図るため、在宅医療の充実・特定健康診査・特定保健指導・各種がん検診を重点的に展開し、さらなる総合的な地域医療体制の充実に努めて参ります。

次に、教育関係でありますが、児童・生徒数の減少に伴う学校統合の問題などの課題に取り組みながら、児童・生徒が一人ひとりの個性と能力を伸ばし、生きる力と豊かな人間性の形成につながるよう、豊かな心を育てる学校教育の充実を図ります。

併せて、社会教育におきましては、白神山地と日本海という豊かな自然や歴史・文化を最大限活用し、生涯学習の推進、スポーツ活動の振興が図られるよう各種事業を実施して参ります。

最後に、年月の経つのは早いもので、深浦町と岩崎村が合併して来る3月31日で15年を迎えようとしております。この大きな節目を機に更なる深浦町の明るい未来を切り開くため全力を尽くして参りますので、町民の皆さまには、なお一層の御支援・御協力をお願い申し上げる次第であります。

 

結びに当たり、本年が皆様にとりまして、素晴らしい一年となりますことをお祈り申し上げ年頭のあいさつといたします。

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